資産流動化SPCマネジメント

資産を特定目的会社(SPC)を通じて流動化し、資金調達を効率化するために必要な
SPCのマネジメント業務を提供するサービスです。

当社は金融機関さまや投資顧問業者さま等へ、資産証券化取引で設置される特定目的会社、合同会社、匿名組合、ケイマン法人等のSPCのマネジメント業務(事務管理サービス)を提供しています。

リース会社がSPCマネジメント業務を行う理由

当社には、船舶ファイナンス・航空機ファイナンス等でのSPC活用を通じ、国際リース業務においてSPCマネジメント業務のノウハウを蓄積してきた歴史があります。その経験と実績から、1990年代初頭に金銭債権流動化のSPCマネジメント業務の受託を開始し、その後、不動産証券化私募ファンド等のSPCマネジメント業務の受託へと対象業務を発展させてきました。

スキーム

SPCマネジメント業務2種類を示す図。①不動産証券化(合同会社・匿名組合(GK-TK)スキーム、特定目的会社(TMK)スキーム、株式会社・匿名組合(KK-TK)スキーム。②金銭債権流動化(ABCP/ABLスキーム(売掛債権、手形債券、診療報酬債権))。

不動産証券化私募ファンドの場合

不動産証券化私募ファンドのスキーム図。①一般社団法人の資本金拠出により合同会社が設立される。②合同会社はオリジネーターと売買契約を締結し不動産信託受益権を得る。③合同会社は不動産投資顧問会社とアセットマネジメント契約、東銀リースと事務代行契約を締結。④合同会社は、レンダー(金融機関)からノンリコースローンによる資金貸付、匿名組合員からは匿名組合出資を受ける。

金銭債権流動化の場合

金銭債権流動化のスキーム図。①ケイマン籍SPCは銀行等(債権流動化スキームのスポンサー)と信用補完契約、流動性補完契約、アドバイザリー契約を締結。②ケイマン籍SPC(東京支店)と東銀リース(事務代行会社)は運営代理人契約を締結。③譲渡対象債権の原債務者(オブリガー)は譲渡人(セラー)と商取引での売買契約等を締結。④譲渡人(セラー)はケイマン籍SPC(東京支店)へ債権等を譲渡。⑤ケイマン籍SPCは投資家へCPを発行し、投資家からCP発行代金を受け取る。⑥ケイマン籍SPCは譲渡人へ売掛債権等譲渡金代金を支払い。⑦ケイマン籍SPCは回収代理人(サービサー、通常「譲渡人」と同一)と回収代理人契約を締結。⑧譲渡対象債権の原債務者は回収代理人へ満期時に債務支払いを行い、回収代理人はケイマン籍SPCへ回収金を引渡し。⑨ケイマン籍SPCは投資家へCP償還を行う。

メリット

1. 専門グループによる事務代行

金銭債権、不動産等、SPCの保有する証券化対象資産毎に専門グループを設置しており、お客さま(金融機関さま、投資顧問業者さま等)のニーズに合わせて対応しております。

2. 銀行系列企業としての信頼性と規律

銀行系列企業としての規律文化の下、資金管理、銀行口座の管理等の出納業務を提供しております。

主な代行事務

SPCの設立から、期中管理、案件終了後の解散・清算手続きまで、トータルにサービスをご提供します。

1. SPCの設立・運営の管理

弁護士、司法書士等の専門家との連携により以下(主要なもの)の業務を提供いたします。

  • 諸契約書類の調製・調印
  • 定時・臨時の社員総会開催、議事録の作成 法定広告
  • 代表者、その他役員の派遣 会社所在地の提供
  • 会社設立、変更、解散、清算に必要な登記登録

2. 資金管理

銀行系列企業の規律と管理ポリシーの下、以下(主要なもの)の業務を提供いたします。

  • 証券化の対象となる資産購入時の資金決済
  • 借入金の元利金支払・諸経費支払等、各種支払期日の管理
  • 銀行口座の入出金管理、通帳印章の管理
  • 現金分配計算書の作成および報告

3. 経理処理、連結決算サポート

会計士、税理士等の専門家との連携より、以下(主要なもの)の業務を提供いたします。

  • SPC決算書・匿名組合決算書の作成
  • スポンサーさまの連結財務諸表作成に関連する情報提供
  • 税務関連業務につきましては、提携する税理士法人にて提供させて頂きます。
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